カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果 ライティングテクニック
カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果とは

パーティー会場のように、賑やかでたくさんの人が雑談をし、多くの言葉が飛び交い騒がしい中でも
「〇〇さん」と自分の名前を呼ばれると、その言葉を聞き取ることができ、反応することができる。このように自分にとって必要な情報をたくさんの言葉の中から聞き分けることができる効果のことをカクテルパーティー効果という。
人間の脳は自分に「興味・関心があること」や「個人的なこと」のように自分に必要な情報を捉えることができる。つまり必要な情報と必要でない情報を分けて処理している。

例えば今、空調の音は聞こえるだろうか?

おそらく空調の音と言われる前までは、空調の音は聞こえていなかったのではないか?しかし、空調の音を意識すると音が聞こえる。これは空調の音に関心を示したからである。

特に「自分の名前」というのは自分にとって非常に関心のある特別なものである。意識することなく無意識でも脳が捉えることができる。

この「自分の名前」を使ったカクテルパーティー効果はメールマーケティングで多く活用されている。たくさんメールが届いている中で「〇〇様へ」とあなたの名前が入ったメールに、目が留まってしまった経験をしたことがないだろうか?「自分の名前」を脳が関心のあることとして捉えた為に、目に留まったのだ。

では、これをセールスメッセージライティングで活用するには?

“自分のことだ”と思ってもらうメッセージを伝える

方法として、
・「皆さん」ではなく「あなた」と呼ぶようにする
・「自分に向けてのことだ」と思ってもらうようにする
つまりターゲットとなるお客さんをピンポイントで絞る

例えばダイエット商材
「体重が気になる方へ」ではカクテルパーティー効果は弱い。
“自分のことだ”と思ってもらう為には「興味・関心があること」にプラスして「なんで私のことを知ってるの?」と思わせるような「個人的なこと」を訴求することが重要だ。

そこで
「ここ1週間体重の変化が±300gの方へ」とすると、ダイエットで毎日体重を計測しているが、最近体重が思うように落ちない人にズバリ刺さるようになる。

このようにどうやったらターゲットとなるお客さんに「えっ?私のこと!?」と振り向いてもらうことができるか。それを考えてキャッチコピーや見出しなどを制作するとカクテルパーティー効果が発揮しやすい。