根拠が負けるもの
売れるセールスメッセージライティングでは「根拠」はなくてはならないものであり、「根拠」によってお客さんの購買意欲は高まる。
「根拠」とは簡単に言えば「なぜ~なのか?」の裏付けとなる言葉やデータである。
例えば
「このシステムを導入すると作業効率が半分になります。」というメリットがあるとする。
そのメリットに対して「なぜ作業効率が半分になるのか?」という疑問が浮かぶ。
その疑問を解決し、納得するために必要になるのが「根拠」である。
例えば
- 同じ作業を同時に行い、完了までの時間を計測したら時間が半分に短縮された。というデータを見せる。
- ○○という工程において、○○という作業を省くことができるようになることで作業効率につながった。
- 10社導入後、10社すべての作業効率が良くなった。という数値データを見せる。
- お客様の声として、第三者に作業効率が良くなったことを説明してもらう。
このように「なぜ作業効率が半分になるのか?」の裏付けをコピーやデータで伝える。
これらはお客さんの信じる材料となり、購買意欲が高まることにつながる。
しかし、この「根拠」が通じない時がある。
それが「信念」である。
例えば
ある壺を家に飾っておくと必ず運気が上がると信じている人がいる。その人はスピリチュアルな力の存在を信じており100%疑っていない。よって壺を家に飾るべきだという信念がある。
そんな人に「壺を飾っても何も変わらない」ということを伝えるため「根拠」を並べる。
- 同じ壺を買った人に不幸が訪れたことを伝える
- 壺はどこでも手に入る素材で作られているというデータを示す
- 壺を捨てても幸せになった人の声を伝える
このように何も変わらないという根拠をどんなに伝えても「信念」が強いほど、根拠は意味をなさない。
つまりお客さんが持っている「信念」を曲げさせるための「根拠」をいくら伝えても、お客さんを行動させることはできない。しかし、逆に「信念」に合っていれば、たとえ「根拠」がなくてもお客さんは行動する。
このことから言える重要なことはターゲットリサーチにおいて、お客さんの「信念」を探ることである。
お客さんがどんな「信念」を抱いているのか?
ターゲットリサーチの項目に追加するといいだろう。